2011年3月30日水曜日

クラス説明

アクターズワークスのカリキュラム
アクターズワークスでは、経験の有無を問わず、まずエクササイズクラスを受講していただきます。
原則として
 エクササイズクラス → キャラクタークラス → シーンクラス
の順序になります。
上記の3つ以外の様々なショートクラスは、エクササイズ終了後に順不同でご自由に受講していただけます。
各クラスは、年1~3回のペースで不定期に開催致しております。
開催情報は、エクササイズクラス受講済の方へはメールで、また、HP上にアップしております。


各クラスについて

○全10回コース制の長期クラス

エクササイズクラス
感情について具体的に学習していくクラス。様々なエクササイズを使って出しにくかった感情をよりスムーズに豊かに表現できるよう練習し、リピートエクササイズで相手とコミュニケーションすることを身体で学びます。このコースの最初のクラス。演技経験者も未経験者も必ずこのクラスからスタートしていただきます。

キャラクタークラス
を演じるため、まず自分以外の他人を分析し理解します。その方法、方向性をナビゲートしていきます。そしてそれを頭でなく感覚的に理解することを段階を踏んで実践するクラス。原則として1回目は実在の人物、主に家族を演じてます。


※キャラクタークラスとシーンクラスは「キャラクター&シーンクラス」として合同で行います。 

シーンクラス
エクササイズクラス、キャラクタークラスを終了した方が受講していただけるクラス。
そ れまでやった練習を集大成して、いよいよ台本の場面をやっていきます。まず小説などを読むのではない、役者としての台本・場面の読み方を勉強します。その 後、従来のただ自分でセリフ読んでいくだけでない、セリフを使って相手とコミュニケーションをとり、相手から影響を受けて変化し、ストーリィを織りなして いけるように練習していきます。

※キャラクタークラスとシーンクラスは「キャラクター&シーンクラス」として合同で行います。 


○その他のショートクラス

リピテションクラス
エクササイズクラス終了後に楽器を鈍らせないため、リラックスとリピテションを行うクラス。1回の単発。ワークショップ時のようにまとめて出席する必要なく、好きな時受けていただけます。


【アプローチクラス
よく養成所やオーディションなどで使われるような、紙1枚分のダイアローグを使って、「台詞を言う」ことの練習をします。

キャラ&シーンクラスのようにじっくりは作らないけれど、リピテションを台詞に移行させるやり方を学ぶ、体験的なクラスです。1回の単発クラスです。

ディープエクササイズ-1クラス
エクササイズで学んだ感情を表現すること、相手とコミュニケーションすること、自分で演技する準備をすることをさらに深く確実に練習するクラス。もっとも出しにくい感情を表現することに挑戦します。
全3~4回のコース制

ディープエクササイズ-2クラス
エクササイズで学んだアクテビティを発展させ、リピテションの感覚をシーンに近づけていくこと、場面に入るときの感情、状況の準備を確実に練習するクラス。
全3~4回のコース制

リレーションクラス
目の前の相手役と感情的に信じられる人間関係をつくる訓練をする実践的なクラス。 エクササイズクラスが終わった段階で、エクササイズでつかんだ感覚を芝居に生かすステップです。
基本的には全3~4回のコース制

 
メンタルトレーニングクラス
エクササイズクラス、キャラクター&シーンクラスを終わった方が受講していただけます。
俳優をやっていくための様々な精神的な問題「事務所マネージャーと、うまくコミュニケーションが取れない」「稽古場だとうまくいくんだけど、本番に弱い」などに対処していくため、自分の心の奥をしっかり見つめてそんな疑問に自分自身で答えを見つける・・・その手伝いをするクラス。
全3~4回のコース制


2011年3月29日火曜日

アクターズワークスとは

柚木佑美が立ち上げ、1999年~2010年、ワークショップを企画制作していた団体です。いったん休止いたしましたが、2011年、活動を再開しました。

講師は柚木佑美。
サンフォード・マイズナーシステムにのっとって、年6~8回のワークショップを行っています。

柚木自身が役者としての実感をもとに、俳優がプロフェッショナルな仕事をしていくために必要な力を身に付けるため、自立した俳優たちが自分の成長の場として必要に応じて自由に出入りできる訓練の場をつくりたいと思いこの団体を運営しています。
アクターズワークスは、受講者が一人の俳優として人間として正直にいられる環境を約束し、所属がどこかにかかわらず舞台・映像問わず、幅広い俳優の方々にご利用いただきました。


※柚木佑美は、ワークショップを継続しております。ご興味のある方、ご希望の方は
ゆうきひろみHP ワークショップ
をご覧下さい。

2011年3月3日木曜日

アクターズワークスの歴史

1995年、柚木佑美がキャリー・ジベッツ先生のサンフォード・マイズナーテクニックによるアクティングワークショップを受講し、深い感銘を受ける。 
1996 年、「ライフ&アクティング クリエイティブ」を立ち上げ、オーストラリア在住のキャリー・ジベッツ先生を年2回、東京に招いてアクティングワークショップをコーディネートする。受講人数はのべ約300人。
1999年、団体名を「アクターズワークス」と改名。柚木佑美自身がワークショップをスタートする。年間約6~8回のワークショップを開催。
'07.7 「アクターズワークス」代表を釈種さやか氏に移行。同じく年6回程度のワークショップを開催。
'10.10  釈種さやか氏、ワークショップ制作団体を設立し独立。
      代表は柚木に戻りアクターズワークスとしての活動は休止。 
'11.3~アクターズワークス活動再開。
    代表柚木佑美、有志からなるWS実行委員が制作・運営を担当する。

柚木佑美のアクティングワークショップについて

柚木佑美は1995年、キャリー・ジベッツ先生のサンフォード・マイズナーテクニックによるアクティングワークショップを受講し深い感銘を受け、1999年からワークショップを行ってきました。


その特徴 

サンフォード・マイズナーテクニックは、その感情表現とコミュニケーションの訓練に大きな特徴があると思います。また、そのことをどう台本に結びつけるかが、とても丁寧に論理的に組み立てられています。
日本の今までの演技訓練は、日本古来の演劇、歌舞伎の影響から外見の形から勉強するものでした。まず台本を読み、台本を読みとり (劇の中の状況を理解し)やってみる。体験的に学ばせるのです。台本の内容で解読できないことのに関しては演出家が教えることが出来ます。しかしそれ以外 は、ほとんど「うまい俳優の演技を見る=芸を盗む」ことしか、感情表現の訓練の方法がなかったのが現実でした。
演技は価値観の多様なあいまいなものです。 そのあいまいさゆえに演じる側も、演出側もコミュニケーションに苦しんできました。 そして、多くの演出家たちが独自の方法を開発したり、個人的に相手を理解する(仲良くなる)ことによってその溝を埋めようとしたりしてきました。

このサン フォード・マイズナーシステムは、スタニスラフスキーシステムをベースにリアルな感情を表現させるもっともシステマティックなやり方です。「感情」という あいまいな世界を具体的に扱うことを可能にしたのです。
感情のエクササイズを使って、自分の感情に気づき、観察し、どうやったらその感情をだせるかにトラ イします。そうすると、まるで水泳の練習か何かのように具体的に、徐々に感情を自在に出したり押さえたりすることが出来るようになるのです。このテクニッ クにそって訓練することによって、自分の真実の感情で役を生きることが手にはいります。つまり自分自身の個性を役に生かす=他の人の真似ではない個性的な 演技が可能になるのです。

そして、相手役とのコミュニュケーションがとれるようになる・・・と言っても、個人的に相手の俳優と仲良くなることとはワケが違います。 リピートエクササイズを練習することによって、演技する上で相手役とコミュニュケーションがとれるようになっていきます。 「相手とセリフのキャッチボールをする」と言われる部分です。 

基礎訓練を行った後、キャラクターを作ることを練習し、台本を扱っていきます。その結果、基礎コースで身に付けた「相手とセリフのキャッチボールをする」、役の人物としてそこに存在することが可能になると信じています。

人はひとりひとり違います。誰一人として同じ人はいません。だから「個性」なのです。本来、ひとりひとり練習方法が違って当然です。 このワークショップでは、サンフォード・マイズナーシステムにそって、その人その人の「うまくいく方法」を見つけだしていきます。 だからこそ、他の人では変わることの出来ないその人の演技ができるのです。